奨学金ってもらえるものだとずっと思っていたよ・・・
えっ???
確かに返さなくていいものもあるけど、基本返すものと考えといた方がいいよ・・・
こんな会話が、先日あったので・・・奨学金について書きたいと思います。
まず、教育費の準備についてですが、
(具体的な奨学金の話は後半部分で)
教育費も含め、人生で必要になってくるお金を準備するやり方は、
貯める、稼ぐ、利子配当を得る、殖やす、借りる、贈与・・・
など、いろいろあります。
子どもが小学生であれば、大学入学まで必要な金額を準備する時間があるので、
奨学金に加えて、準備する手段の選択肢は増えます。
行き当たりばったりで、大学入学直前に、お金がない、足りない・・・となると、
教育費を準備する手段も限られますし、子どもの進路も用意できるお金で
行けるところというように・・・進路が制限されてしまします。
準備する時間がある方が、さまざまな準備方法からメリット、デメリットを考慮して
選択できます。
例えば、国立大学に進学を希望して、下宿する場合、4年間で1000万円必要になる。
親としてどこまで準備するのか?
準備する期間はあと何年あるか?
その金額は貯金だけで準備が可能か?
・・・このように計画を立てることで、
その家庭の家計にあった、手段を組み合わせて準備することが可能になります。
教育費の準備で、奨学金を選択する場合、借りることができたからそれで
万事OKとはいきません。返すことも考える必要があります。
マスコミでも取り上げられているように、借りても、卒業後、
返せないという現状が問題になっています。
日本学生支援機構の報告(2016年度)によると、期限までの返済が遅延している
奨学金は総額でなんと、880億円にも上っているのです。
奨学金は、子どもの名義ですので、社会人になって子ども自身が自分で返済する
ことになります。進路によっては、返済が厳しい状況も生じているのが現実です。
現在、学生の二人に一人は奨学金を利用しています。
背景には、学費や生活費の上昇に加え、学生の収入に占める家庭からの仕送りの
割合が減少していることも考えられます。
家庭によって、家計の状況は違いますが、
他の支出を考えながら、早め早め(子どもが小学生時代)にライフプランを立てて、
準備に取り掛かることで、教育費を準備する手段の選択肢は広がり、
ムリやムダのない準備につながりますよ~。
以下は、奨学金の種類や返済に関して掲載しました。ご参照ください。
【参照】
〇日本学生支援機構の奨学金
返済義務のある「貸与型」の制度です。
無利息の「第一種」と利息(上限3%、実際の利率は固定0.16%:2016年3月貸与終了者)が付く「第二種」の2種類があります。
第一種
無利息の奨学金です。学校の種別、通学形態により月々の奨学金の支給額が決められています。成績基準と、家庭の収入状況で審査される。全員が採用されるわけではありません。
第二種
進学先や通学形態にかかわらず、月額3万円、5万円、8万円、10万円、12万円から希望する金額を自由に選択できます。成績基準はなく、家庭の収入が基準以下であれば可能です。在学期間中は利息が発生しないが、返済時に利息が加わります。 奨学金利用者の7割以上がこの第二種を利用しています。
〇月々の返済額の目安
4年制大学の場合(貸与期間:48ヶ月)
■第一種
進路 | 貸与月額 | 返済月額 | 返済年数 | |
国公立 | 自宅 | 45,000円 | 12,857円 | 14年 |
自宅外 | 51,000円 | 13,600円 | 15年 | |
私立 | 自宅 | 54,000円 | 14,400円 | 15年 |
自宅外 | 64,000円 | 14,222円 | 18年 |
■第二種
返済利率 | 貸与月額 | 返済月額 | 返済年数 |
1.0% | 50,000円 | 14,428円 | 15年 |
1.0% | 80,000円 | 17,737円 | 20年 |
1.0% | 100,000円 | 22,172円 | 20年 |
1.0% | 120,000円 | 26,606円 | 20年 |
(奨学金なるほど相談所HP:奨学金返済シュミレーションより)
〇その他の奨学金
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