日々のTVニュースや新聞で、「お金」についての話題がない日はありません。
そんな日常から視点を変えてみようと、先日開催した講座の中でお金のない世界を想像して以下の3つの質問に対して考えていただきました。みなさんも考えてみてください。
- お金のない世界で、日々の生活の中で目的となる「価値の尺度」は?
- お金のない世界になったら、日々の生活は今の生活と変わりますか?
- お金のない世界で生活に必要なモノを手に入れるためにどうしますか
お金のない世界で、日々の生活の中で目的となる「価値の尺度」は?
誰しも日々の生活の中で、意識するしないにかかわらず知らず知らず何かを目的にして生きていると思います。一人一人違えど生きる「価値の尺度」はみなさんお持ちだと思います。例えば、
- お金のため
- 名声や権力のため
- 人によく思われたい
- しあわせになるため
私なりにお金のない世界を想像して生きる「価値の尺度」を考えると、こんな感じになります。
- どれだけ人の役にたてるか
- 個性や独自性、オリジナリティー
- 人との繋がり
- ワクワク感など
お金のない世界になったら、日々の生活は今の生活と変わりますか?
2番目の質問では、今生きている現実の生活と、お金がない世界とでは自分の生活は変わりますか?例えるなら、今の仕事を続けるか?人との交流関係は継続するのか?時間の使い方は変化するでしょうか?
参加された方は、お金のない世界だと、「お金のために仕事をすることもないので今の仕事は続けません」という方もいらっしゃいました。私も20、30代はサラリーマンでしたので、仕事はやめていたかもしれません。今は、好きなことを仕事にしてやりがいもあるので、お金がない世界でも大きく生活が変わることはないと思います。
お金がない世界で生活が変わると答えた人は、本来はどう生きたいかという「価値の尺度」が見えてくると思います。お金より優先したい価値の尺度があるということです。そういった自分の価値観に気づき、変化させていくことが豊かさにつながっていくように思います。
お金のない世界で生活に必要なモノを手に入れるためにどうしますか?
例えば、衣食住に必要なものを考えたときに、着るものはどうやって手に入れますか?食料はどう調達しますか?住む家は?私は、まず着るものや住む家は自分で作る。食料の米や野菜を育てる。全てが自分一人でできるわけではないので、そんな時は人に手伝ってもらったり、自分のできることをやってあげたりします。自分の体力や技術の提供と引き換えです。
そのためには、自分に出来ることを増やす。つまり知識や技術を増やしておくと豊かになります。その知識や技術もオリジナリティーが高く、希少であれば役に立てる場面もふえるのではないでしょうか。
お金のない世界を想像したときに見えてくるもの
お金のない世界を想像したときに、「価値の尺度」は一人一人違うと思います。考えてみると価値の尺度に占める「お金」のウエイトは想像以上に大きいと気づきます。それで豊かでしあわせを感じるのであればそれでよいと思いますが、実際は価値の尺度が変わる人が多かったです。ことを考えると生きていくなかで大切にしたいものの本質は、優先順位がお金より高いものがあるということです。
自分自身の価値の尺度を大切にしながら、その価値を高めるためにお金や金融の力を活用することがゆたかでしあわせな生活につながるように思います。ライフプランでお金のない世界も妄想しつつ、そこで気づけた自分が大切にしたい価値を大きくするためにマネープランを作成し実践していきたいたいですね。