先日、海へ行ってきました。目的は、SUP(Stand Up Paddleboard(スタンドアップパドルボード))。場所は積丹。札幌から小樽市向かって余市を過ぎた先です。
ここには青の洞窟(イタリアのカプリ島が有名ですが)と言われ、海に面してそそり立つ崖にぽっかり空いた洞窟で光の入り具合がよければ海底まで青く透き通って見えます。陸側からは行けないため、観光船やシーカヤック、SUPなどで海側からアプローチします。
陸上でSUPを準備していると、海上保安庁の方から声をかけられ、いろいろお話しを伺いました。海や川、湖での水難事故が多発しており、特に人気のSUPでの事故が増えているとのことで巡回し、注意喚起されているそうです。
お聴きした事例
- 浜辺に近いところでは、湾になっているため波はなかったため出港。沖は白波が立っていた(およそ風速3メートル)。湾を出たとたん流されてしまったケース。
- リーシュコード(SUPと足首をつなぐコード)をつけず、転覆。SUPが流され追いつくことができなかったが、運よく近くの釣り船に助けられたケース。
- 親子でSUPに乗り、子どもが海に落ち、助けようとした父親が亡くなったケース。
- 携帯(GPSで漂流しても位置を特定できる)を持たず、漂流してしまった。かなり沖に流されたがたまたま漁船に引き上げられたケース。
- SUPに2人乗りで、ライフジャケットなし、リーシュコードなし(SUPと足首をつなぐコード)、携帯なしの状態で沖に出ようとしている親子がおり、その危険性を伝え準備をしてから改めて来ることになった。
先日は、晴天、無風、波無し、気温34度、水温も水面近くはぬるい感じと、コンディションはとても良く、楽しむことができました。それは以下のようにしっかり準備をしたことにもあるのではないでしょうか。
最低限の備え
- 天候の変化や風、波の状況の確認は必ず確認します。
- ライフジャケットは必須。
- 気温水温が低ければウエットスーツを着用します。
- 携帯は持参しGPSをONにしておきます。
- 会場では118で海上保安庁に通じます(110は陸上で)。
- 自然の中では何が起こるか分からないと心得ておきます。
準備すべきことをしっかり準備すれば、その瞬間を思い切り楽しむことができます。
もし何かトラブルが起こったとしても、想定できるもので備えておけば、根拠のない不安はなくなり楽しむことができます。不安だから、怖いからSUPはしない。海遊びはしないという選択もありですが、その時その瞬間の楽しさを体験することはできませんし、「思い出」を創ることもできません。
人生楽しむためにも
人生も同じですね。今という瞬間、瞬間の積み重ねが人生だとすると、「楽しい」を積み重ねると楽しい人生になるし、「不安」を感じるだけで何もしなければ不安だった人生になるでしょう。
楽しむためには、楽しいことを「する」ということです。人間、行動するとリスクはついてきます。そのリスクに備えて、低減したり取り除いたりすることで楽しさは大きくなるし、備えのための経験は、自分の知恵や技術のアップに繋がります。
暑い夏はまだ続きそうですが、しっかり備えて楽しい思い出を創りましょう!