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見える資産と見えない資産、減らないもののお話し

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2024年1月からNISA制度も変わり、資産運用に関心を持つ人、始める人が増えてますね。
自分自身の人生をお金の切り口でしっかり考えることは重要ですし、自分のライフプランと照らしたときに資産運用、NISA制度をどう活用したらよいか?有効な活用方法が見えてくると思います。

では、なんのために資産形成、資産運用するのでしょう。その目的を考えたときに、一人一人それは違うと思います。言葉にすると、それは自分自身の人生の「しあわせ」だったり「ゆたかさ」、「充足感」だったりするのではないでしょうか?何があればそれが得られるか?それを掘り下げて考えて見える化するとライフプランができていきます。目的達成とそのために必要なことやモノを準備もする過程が日々の暮らしのように思います。

見える資産

その「資産」というものを、次の貝(価値)を産むものと解釈すると、それは金融資産だけに限らないのではないでしょうか。時間もそうです。限りがあって数字で見えるものです。私は自分自身、今日この時間をどう使ったか振り返ります。将来の可能性の種をまくことができた時間。本を読んで新しいものの見方ができるようになった時間、家族とのホッとする心の安定を得る時間、爽快さという感情と一生自分の足で歩けることに繋がる山登りの時間。お金と時間は自分自身の将来の可能性や可能性を創造するために必要なものを準備するために使うことができます。

見えない資産

実際の日々の暮らしの中で見えるものは分かりやすいので、ウェイトを置きがちですが、「資産」は、前述の定義からすると見えるものだけではありません。私の時間という資産の使い方でも書いたとおり、金融資産や時間を使って「見えない資産」を自分の中に貯めることができます。さまざまな経験、知識や技術、人との繋がり、健康、体力、評判・・・。これらは見ることはできません。

いろいろな人に出会ってきましたが、なぜか面白い人だな~!なんか惹かれる!頼れるなあ!と感じる人は、いろいろ話を聴くと多くの「見えない資産」を内側に秘めています。うまくいかない、失敗の経験もあります。傷ついたり、傷つけたりした経験もあります。そこから努力して知識や技術を習得しています。結果、人が集まり、人との繋がりもゆたかです。病気の経験をした人は健康を大切にしています。だから誰もがその人を高く評価しています。

「見えない資産」は金融資産と違って計ることはできませんが、金融資産や時間を産出すことに繋がります。経験や知識、技術があり評判がよいと仕事も依頼されるでしょう。人とのつながりがゆたかで評判がよければビジネスの相談もあるでしょう。健康で体力があれば働き続けることができます。そうやって得た金融資産と時間をまた見えない資産を意識しながら有効に使っていくと、実現したい人生のカタチに少しづつ近づいていくのではないでしょうか?

減らないもの

見えない資産でもう一つメリットをあげると、見える資産のお金と時間は使うと減っていきます。時間は何もしなくても減っていきますが・・・(笑)一方、見えない資産は減りません。人生何が起こるか分からないので、突発的な何かで失うことも可能性としてなくはありませんし、健康や体力に限っては何もしなければ低下していきます。しかし通常の暮らしの中では見えない資産は積み重なっていきます。むしろ使えば使うほど、資産自体も減るどころか増えていきます。

最後に、私が印象に残っている話をご紹介します。人それぞれ、「しあわせ」や「ゆたかさ」「充足感」という人生の目的を達成するために、見える資産と見えない資産を日々の暮らしの中で意識する。そうすると日々の暮らしは少しづつ変化していくと思います。「資産」というものは使い方次第で資産自体も増えていくし、結果人生をゆたかにしてくれます。資産も以下の話のろうそくのようなものではないかなあと思います。

お釈迦様が説かれたろうそくの炎の話

一本のろうそくは、その炎を何千本のろうそくに分けても元の炎が減ることはなく、炎は分けられたろうそくの分だけどこまでも増えてゆく。幸せも同じように一人の人がその幸せを他の人に分け与えれば分け与えただけ幸せも増えてゆく。元の幸せが減ることはない。

 

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