ここ最近、「不安」を理由にご相談やご質問いただくことが何件か続きました。不安や恐れを、心地よいと感じる人はいないでしょうから、解消したい気持ちはよく分かります。
私も不安や恐れといった感情が湧き上がってきてどうしたものかと悩んだり、向き合ったりした経験はありますので、いい機会だと思い、独断と偏見で私なりの不安との向き合い方をまとめてみました。
「不安」を感じるから今がある!?不安さんありがとう!
まずは、いったい不安ってなんなのか?人間はどうして不安という感情が湧いてくるのか?考えてみました。
私が一番腑に落ちた不安を抱く理由は・・・
1万年前の人類を取り巻く環境は、鉄筋コンクリートに守られた家屋や電化製品もなく、現代の日本から見れば、ちょっとしたことで命を落としかねない……そのため、命を守るためには、日常のわずかな変化や違和感にも注目し、それが危険かどうかを見極める必要があった。ですからちょっとしたことに対しても不安になるくらいがちょうどよかったという理由。
進化心理学では、現代の人間も心のメカニズムはほぼ太古の昔のままなので、不安になりやすいと考えられています。ガスの元栓や、玄関のドアの鍵が気になると、家に帰って確認したくなるのも、不安で心配性であるほうが危険に対処しやすく、生存競争で有利だった先人たちのDNA――、“遺訓”とも言えるわけです。
だから、不安があるおかげで、生存できているし、不安だからしっかり準備したり、努力したりする。そう考えると決して悪いものではないように思います。
しかし、不安に陥りすぎると、間違った考え方や限定的な考え方に縛られやすいのも事実。不安とは適度な関係をもって付き合うのがいいのかもしれません。なかなかむつかしいですが(笑)
不安は消えない?!しかし向き合うことができる!(認知を変えていく)
不安を感じるのはDNAだとすると、完全に消し去ることは難しいのかもしれません。ではどう付き合うか?逃げずに向き合うことで不安に振り回されずプラスに活用できるのではないかと思います。それには「あり方」と「やり方」の両輪をバランスよく回すと、いいと経験的に思います。
不安の軽減は「知ること」、「気づくこと」から!
まずは、「あり方」ですが、ひとぞれぞれこれまで生きてきた環境は同じ人はいません。よって観念や認知の仕方はみんな違います。分かりやすく言うと、みんな違った色眼鏡をかけて世の中を見ているわけです。まずは自分がどんな色眼鏡をかけているか知ること、気づくことが不安に向き合う第一歩だと思います。
気づきのヒントは、、、以下のような言葉からどんなイメージが湧いてくるか少し時間をとってやってみてください。
きっとそのイメージは、以下のように、自分自身に起こる出来事を形作っています。不安に陥りすぎると、違った考え方や限定的な考え方に縛られやすく、実際にそのような現実を招きます。しかし、俯瞰して自分の不安に向き合えるとその捉え方に気が付くことができると思うのです。
お金に関わらず、自分自身の「あり方」は、現実を作り出します。以下のように保有するお金の量に関わらずしあわせな人生を送っている人の「あり方」と、お金を目的に振り回される人のお金に対する「あり方」は以下のような傾向があると感じます。
自分自身のお金に対する思考パターンを知ろう
不安の向き合い方として、まずは知ること。不安が湧き上がってくるお金に対する自分自身のあり方を考えてみてくださいね。
- 私はお金について( )と思っている。
- 私はお金を稼ぐ能力が( )。
- 私はお金のご縁に( )。
- 自分が提供した価値に対して正当な報酬を受け取るのは( )。
- 父親はお金について( )と思っていた。
- 母親はお金について( )と思っていた。
- 幼いころ、私はお金について( )だと感じていた。
- 私の家族にとって、お金は( )の原因だった。
- たくさんのお金を使うことは( )である。
- お金は人を( )にする。
- もっと多くのお金を手に入れるために、私は( )する必要がある。
- お金持ちになると( )を失う。
- 仕事で成功すると( )を失う。
- お金の管理は( )である。
将来とお金の不安の軽減、やり方は「知ること」、「把握すること」から!
お金と将来の不安に対する向き合い方は、あり方とやり方があります。「やり方」はマネーバランスでの家計管理や資産管理、リスク管理がそれにあたります。漠然としたものに対しては誰しも不安を感じます。ライフプランを創り、現状を把握して、問題解決のために行動していけば、漠然とした不安から、具体的な解決すべき課題になります。あとはやるだけ(^^)家計決算をしながら、向かう方向を確認しながら進んでいくと、不安から夢や目標に変わってきます。
将来が不安です。不安を解消したい。何もしなければどんどん不安や恐れというものは大きくなります。「あり方」と「やり方」の両輪をバランスよく回すという行動を継続していくと不安が希望や夢に変わりきっと到着する先は、ゆたかでしあわせな生活なのではないでしょうか。