先日親子そろって眼鏡をつくりました👓成長期とも重なったからでしょうか?息子は1年間で1.2から0.3まで視力が急激に低下。私は普段コンタクトレンズを使用していますが夜は眼鏡。15年使った眼鏡はレンズがすりガラスのようになっており買い替えのタイミング。どこで眼鏡を作ろうかと考えたときにいろいろ聞いたり調べたりしていて、いいな~と思ったのが「富士メガネ」さん。北海道を中心に店舗を展開されているメガネ屋さんです。
富士メガネを創業された金井武雄さんは、「モノが見えることで、人生を助けることもできる」が口癖だったそうです。1983年から「海外難民視力支援活動」として世界各地の難民や国内避難民の方々にメガネを贈る活動をされています。日本では目が悪くなったら「メガネを買う」が当たり前になっていますが、世界ではそうでない国や地域もある。「見える!」「ありがとう!」という見える喜びを世界に届けていらっしゃいます。こんな素敵な会社いいな~と思い、近所の富士メガネさんで眼鏡を作りました。
お金の使い方がしあわせな未来をつくる
富士メガネさんの企業活動、社会貢献の考え方がとても素敵だな、応援したいなあと思って眼鏡を購入しました。富士メガネさんで眼鏡を購入することで、会社が成長し、企業活動を継続することで「海外難民視力支援活動」も継続される。そう考えると自分のメガネ一つ購入するという消費行動も社会とつながっていて微々たるものだけれど役に立てているかもしれないと思えます。
私の友人の中には、「あの会社の製品は、アジアの貧困地域の児童労働で作られているらしい。そんな製品は買わない!」という人もいます。情報は自らきちんと調べて確認する必要はありますが、そうであれば私もその会社の製品は購入しないでしょう。「物を購入する」という一人一人の行動一つ一つが社会をつくっていくのだなあと感じています。
家計の事情や家庭の環境もあるので一概にはいえませんが、「価格が安ければいい」という消費行動は「給料が上がらない」「コスト削減で企業の成長にお金をまわせない」などそういう社会をつくっていく可能性はあるのではないでしょうか。
消費も投資もお金の使い方がゆたかな社会につながる
「投資」ってなんですか?「投資」という言葉からどんなことをイメージしますか?と聞かれたら、一人一人知識や経験で答えは十人十色だと思いますし、いろいろ考えがあっていいと思います。ちなみに私は「投資」は素敵なお金の使い方だと思っています。先ほど書いた「消費」に対するお金の使い方と同じです。哲学的な話になりますが、「物を買う」ことで企業活動を応援するのが「消費」、「株を買う」ことで企業活動を応援することが「投資」だと思っています。今は使わない自分のお金を、企業の「成長」に使う。結果、その企業が成長することで将来自分にも返ってくるのが「投資」。素敵です(笑)
社会には素敵な会社、応援したい会社はたくさんあります。上場企業だから、有名だから・・・それは基準にはなりません。一つの例として、「日本で一番大切にしたい会社」というコンクール?があり、WEBページや書籍も販売されています。業種も大切にしているものもそれぞれですが、このような会社が社会から信頼され長く企業活動を継続し成長を続けるのだろうと思います。
しあわせなお金の使い方。ESD投資とは?
私の「素敵な会社」という曖昧な定義では分かりづらいですが(笑)、しっかりとした考え方もあり企業への投資の基準や条件として参照されるようになってきています。「ESD投資」「SDGs」などがそうです。「ESD投資」とは、環境・社会・企業統治に配慮している企業を重視・選別して行なう投資のことです。ESG評価の高い企業は事業の社会的意義、成長の持続性など優れた企業特性を持つと言えます。我々の厚生年金、国民年金を管理運用しているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法)もESD投資の考えを重視しています。
年金の運用は長期で継続したものです。そうなると環境問題や社会問題の影響は避けられません。こうした問題が最小化されて社会全体が持続可能になることが、長期の投資リターンを追求するうえでは不可欠といえます。ESGの要素に配慮した投資は長期的にリスク調整後のリターンを改善する効果があると期待できることから、公的年金など投資額の大きい機関投資家のあいだでESG投資に対する関心が高まっています。
ESD投資と関連のある企業の取り組みとしてSDGsも注目されてきています。
お金の使い方と関係あるの?SDGsってなに?
持続可能な開発目標(SDGs)とは、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。貧困撲滅や格差の是正、気候変動対策など国際社会に共通する17の目標が掲げられています。日本企業のあいだでもSDGsが設定する目標を経営に取り込み、企業活動を始めた企業も増えてきているようです。
SDGsを経営理念に取り込み、大切に活動している企業は、企業活動を通じて「よい社会の未来」に貢献できる企業であることの一つの目安になるのではないでしょうか?こんな企業を応援していきたいですね。経営理念と実態が伴っていなければいけませんが・・・
一人一人のお金の使い方がしあわせな未来をつくる!
メガネを購入するとき、「どこで購入するか」ということから、どんなに金額が小さくても「お金を使うこと」はよりよい社会の未来ににつながっているのだなあと考えを巡らせました。どこで何を購入するか?そんなときちょっと立ち止まって考えてみるのも面白いかもしれませんね。