ここ3年、山登りが大好きになり、時間があれば近郊の山に登っています。年に1回は2000メートルを超える山に登ることを目標に、楽しみとトレーニングもかねて登っています。
札幌在住の私が普段登っているのは札幌市内にある「藻岩山」。主なコースは5つあり距離や勾配もそれぞれで、気分や時間によって選んで登っています(藻岩山登山情報)今は雪山の登山を楽しんでいます。少しづつ経験を積んでもうちょっと高い山に上ってみたいと期待が膨らんでいます。そんな話をすると山登りなんて「しんどい」「つらい」「大変」「こわい」でしょう!?よくやるよね~と言われます。確かにしんどいですが(笑)じゃなんで登るのでしょう?ということで私が登る理由をお教えしますね。
私はマネーバランスドクターとして家計相談を行っています。お客様とライフプランやマネープランを作ります。その実現に向けて家計管理や資産管理がお客様自身の習慣となり、お客様ご自身で実現できるようにトレーナーとして一緒に取り組んでいます。それは山登りで例えると、日ごろから登山に耐えうる体力をつけるトレーナーであったり、実際に山に登るときに一緒に登るガイドでもあります。おそらく山登りもマネーバランスドクターという仕事もそんな共通点があって、自分の価値観にあっているから大好きなんだと思います。
山登りが好きな理由
山登りが好きな理由をあげればこの5つです。山登りが好きな人は分かってもらえるんじゃないでしょうか!
1.自己完結。他人との競争ではないところ
自分の体力や技術にあった山を選び、自分のペースで登ることができます。他の競技スポーツでは他人との競争に勝つことが目標の一つであり、達成感も得られます。私も水泳や自転車競技など協議スポーツ経験者ですのでその面白さもわかるのですが・・・。藻岩山を登っている人の年齢層はとても幅広いです。トレイルランニングですごい勢いで駆け降りる人、ゆっくり声を掛け合いながら登る70歳代のご夫婦、私のように一人で黙々と登る人(笑)。一人ひとりがそれぞれの目的や楽しみをもって登り、達成感を得られることが魅力です。
2.自然が相手。思い通りにならないことも楽しむ。五感プラス「こころ」をフル稼働。
パソコンやスマホ、ゲームの世界とは比較にならないほど人間としての五感がフル稼働します。自分の呼吸、心拍、汗、太陽の温かさ、雪の冷たさ、鳥のさえずり、新緑や落ち葉、土のにおい、山頂の景色、登山中の思考・・・生きている実感が味わえます。私の場合一人で黙々と登るときはさながら瞑想状態です(笑)。自分と向き合い、さまざまな思考をめぐらします。さまざまなアイデア、発想が生み出されるのもこのとき。自分自身という存在も含めた自然に向き合うことができる時間は登山の魅力ではないでしょうか。山頂に立つだけでなくそこに行きつく一歩一歩、瞬間瞬間が価値があるのだと思います。
3.人とのコミュニケーション
すれ違う人、私を追い越す人、私が追い越す人。他人のはずが何か同じ目的を持ち価値観を共有できる仲間のような感覚を覚えます。すれ違いのあいさつ「おはようございます」「こんにちは」「ありがとう」「頑張って」。早朝の登山の場合はその日一日がとても素敵な一日になります。元気をもらえるから私もあいさつします。一緒に登る仲間がいればなおさら楽しいですが、一人の場合でも楽しいのはこういう理由があるからでしょう。
4.自分の成長が感じられる。レベルアップしていく。
登山も他のスポーツと同じで誰もが最初は初心者です。。500メートルの夏山から始まって、1000メートル、2000メートル・・・。春、夏から冬山。経験が増え、体力と技術、知識が増えていくと登ることができる山も増えていきます。標高や難易度だけでその山の魅力は語れませんが、見える景色は違ってきます。
5.自分の人生観と共通点が多い。だから好き(笑)
他人との競争でなく、自分が登りたい山に自分のペースで登ることができます。コツコツ登っていると登ることができる山が増えていきます。そうするとその山に登って登頂した人しか見えない景色や感動を味わえます。お金を出したからといって手に入れることができないものがあります。登る山がレベルアップしていくと見える景色が変わっていきます。それは説明してもそこに立ったことがある人にしか分からないと思うのです。それは自分だけの宝物ですね。人の人生も同じだと思います。まだ見たことのない景色を目指したいそんな価値観と似たところが、私が登山に魅力を感じる理由だと思います。
山登りと人生の共通点って?
山登りの魅力を語ってきましたが(笑)、ほんとに山登りと人生って共通点が多いと思います。マネーバランスドクターとしても、そのところを比較してみようと思います。
【登山】登りたい山を決める
【人生】しあわせになりたい、ゆたかな生活を送りたい、お金の心配や不安を解消したい・・・一人ひとり望む人生のカタチは違いますがあるはずです。
人生も同じだと思います。すべては自由。登らないことも選択できます。山の場合は(笑)人生でいうと誰しも幸せになりたいと思います。そのしあわせのカタチは山と同じように人によって違います。
【登山】自分の力量(体力、技術、知識)を確認する。
【人生】現在の家族構成、家計の収入や支出、将来のライフイベントなど一人ひとり現状は違います。自分の現状を把握することが望む人生を実現するための第一歩です
登山には自分のレベルを把握して自分にあったレベルの山から登り始めます。そして体力や知識、技術のレベルが上がってくるとレベルの高い山へも挑戦していきます。人生も自分の今の現状を把握してできることから始めましょう。分からないことは勉強したり、専門家の意見を聞いて実践することでいい方向へ向かっていくものです。
【登山】自分の力量を確認してまずは登れる山から登る計画を立てて、実際登ってみる。
【人生】家計の現状を確認、将来のライフイベントの確認(いついくら必要になるかなど)を確認して、計画をたてる。ライフプラン(人生設計)をつくり、そのライフプランを実現するために必要なお金の計画、マネープラン(資金計画)をつくり、実際に生活していく中で計画を確認していく。
登る山が決まったら計画を立てます。何かあったときのことも考えて家族にも計画を伝えておきます。あとは実際に登ってみる。自分の体調や天候など計画通りにいかないこともありますがその経験は、必ず今後役に立ちます。人生も同じです。人生計画を家族と立てその人生計画の実現に向けて行動する。家族の環境、世の中の経済環境も変化し計画通りに進まないこともありますが、計画があることで、計画通りではないことがわかります。
【登山】その登山の経験を次の登山に活かし、1ランク上の山に登ってみる。
【人生】1か月、半年、一年後に計画と現状を振り返る(家計決算)。翌年は将来に向かってどうしていくか?改めて計画をみなおしレベルを上げて生活を経営していく。
体力がまだ足りなかった。過信していた。自分のペースわかってなかった。足りないもの、必要なものがあった。すんなり登ることができる登山ばかりではありません。その振り返りを活かして次の登山ではしっかり準備をします。そうすることでレベルは上がってきますし、楽しさもどんどん大きくなります。人生も同じ一か月、半年、一年ごとに振り返ります(家計決算)。その振り返りをもとに計画や行動を修正し、行動することで気づくと高い山に登って最初とは違った景色がみえているでしょう。
【参照】
山登り10訓 信州の山を楽しく安全に、人生にも、生活の経営にも同じことがいえますね~
マネーバランスドクター(ファイナンシャルプランナー)の役割
私の役割は、山登りで例えると、トレーナーであり、ガイドであり、一緒に山頂を目指す仲間です。
私の仕事はマネーバランスドクターです。どの山に登りたいかを聞いて、一緒に計画をたて、必要な体力をつけるためのトレーニングや、登山に必要な道具や技術、知識の習得を一緒にやっていきます。一緒に山にも登ります。何かあったときには自分で解決できるようにサポートします。
職業柄、お客様の望む人生、お客様の望むしあわせのカタチの実現のために、お客様が自分で実現できるように「あり方」「やり方」の習慣化のトレーニング、アドバイスを行っています。相談したら、山に連れて行ってくれるわけではありません。登るのはお客様です。
登る山のレベルが高いほど体力も登山の技術も、知識や装備も必要になってきます。エベレストと藻岩山では、備えるものは全く違ってきますよね。当然払う代償はエベレストの方が大きくなります。代償として、必要な体力や技術や知識を身に着ける時間やお金は大きくなります。しかしエベレストと藻岩山では山頂に立ったときの景色は全く違うでしょう(エベレストは経験していないのでわかりませんが、きっとそう)。人の人生も同じだと思います。幸せを強く願えば願うほど、何もしないで手に入るものではありません。
相談しているお客様は、藻岩山に登っている人もいれば、藻岩山を登頂して次の1000メートル級の山に登っている人もいますし、そこもクリアして富士山に登ろうとしている人もいます。みなさんおっしゃるのは、登って初めて見える景色がこんなものだと分かった。登る前に想像したものとは違ったものが見えたとおっしゃいます。
お客様の家計の状況、資産の状況、そして知識、技術に合わせ計画を作り一緒に登り、何かあったら対応します。お客様のレベルが上がって家計や資産管理が自分でできるようになり、レベルがアップして人生計画の実現に近づいていくことが実感できることがお客様にとっても自分にとってもこの上ない楽しみです。
最後に、私がこの世で一番おいしいと思う食べ物は、登頂した達成感と絶景をバックに食べる自分で作ったおにぎりです(笑)たくさんの人にこのおにぎりのおいしさを味わってほしい(笑)